退院日

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6時過ぎ。

血圧、体温測定のため起床。

問題なし。

(というか、結果は看護師さんが見るだけで、私は知らない)

 

6時30分には朝ごはんが来ていたはずなのに、来ない。もんもんとする。

7時頃やっと来た。

前日に和食をお願いしただけあって(なぜか和洋選ばせてくれた)、ど定番の和食が来た。

納豆、ご飯、その他おかずと牛乳。

最後まで食事はおいしかった。

 

 

 

8時30分頃山崎先生が来る。

今日退院ということで、10時30分頃診察室での診察をするとのこと。

 

 

 

10時30分になり、先生が診察のために呼びにきてくれた。

6階の診察室だった。

 

6階は赤ちゃんとお母さんたちの入院棟だった。

6階の自動ドアが開くとそこは色とりどりに飾られた温かみのある壁と、

新生児と思われる赤ちゃんの泣き声がぎゃあぎゃあと聞こえてきた。

なんか、ほほえましかった。

 

 

診察室にて、入院前と同じような診察を行った。

問題ないとのこと。

下腹部のガーゼも取ってもらった。

 

 

 

そして、いよいよ腫瘍を見せてもらった。

手術の際に切った腫瘍だ。

見せてもらったと言っても、写真をPC上に映してもらったものだ。

腫瘍を広げて、標本のように四つ角をピンで留められ、中が広げられていた。

 

私が抱えていた卵巣腫瘍は、「奇形腫」と呼ばれるものであった。

正式には「成熟嚢胞性奇形腫」「皮様嚢腫」と言うそうだが、

比較的若い人に発症しやすく、ちゃんとした原因はわかっていないみたいだ。

漫画ブラックジャックのピノコって、たしかこの腫瘍から生まれたんじゃなかったっけ。

すごい話だな。。。。

 

 

PC上で見た、私のお腹の中にあった奇形腫は、

体液を除かれていたのでほとんど中身といったものは確認できなかったが、

十数本、髪の毛のようなものがあった。

白髪のような、白い猫の毛の様なものが束のようになっていた。

また、脂肪のような1~2cm程度の塊も確認できた。

 

もともと奇形腫だろうと言われていたので心の準備が出来ていたからか、

驚きはしなかった。

むしろ卵巣の皮?膜?が腸詰のようなピンク色をしていて、その色の方が気持ち悪かった。

 

 

 

結局卵巣の腫瘍は手術時点で10cm程度まで大きくなっていた。

私の場合、幸い卵巣摘出には至らなかったが、腫瘍部分を全て切除するために、

接続部分の卵巣も切り取ったため、左の卵巣の大きさは通常の3分の2程度に小さくなってしまった。

 

今卵巣は、切り取った皮を縮めてクシャってしているらしい。

(いいのかな、手術それで。)

 

 

先生ともけっこう仲良くなれた気がした。

はっきりと物を言ってくれるし、

余計なことは話さないし、

なおかつたまにニコニコ話かけてほぐしてくれたし。

尚且つ、一定の距離感を保ってくれていた。

山崎先生に手術していただいて、良かった。

 

 

診察を終え、看護師の方、入院事務の方との説明の後、

母、妹と共に、無事退院した。

 

 

入院費用は計17万円。(内、個室部屋代が8万5000円程度)

入院は出来ることならするもんじゃないね。

 

 

 

 

病院を出ると、梅雨前の暑い日差しが照り付けていた。

病院の前でバスを待っていただけでも、へとへとになってしまった。

入院・手術のおかげで、かなり体力が無くなっているのがはっきりと分かった。

 

 

退院はしたが、すぐに仕事は無理そうだ…

 

入院中は元気になってきた気がしていて、それは事実だったのだろうが、

まだ日常生活を送るには程遠い、体の弱りっぷりだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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